見終わった後、
心に重く何かがのしかかる感じがした映画でした。
久しぶりのロバート・レッドフォード監督作品。
トム・クルーズ、メリル・ストリープ、
ロバート・レッドフォードという
超スター俳優を豪華に出演させた映画ですが
いつものロバート・レッドフォード作品同様
派手さはなく、静かなトーンで作られていて
でも、とても見ごたえのある映画でした。

ストーリーは
“対テロ戦争”を掲げ、大統領選へと野望を抱く上院議員(トム・クルーズ)。
その裏に巨大な陰謀を感じ取ったジャーナリスト
(メリル・ストリープ)は、
議員との会話の中から彼の隠す真実を暴こうと画策する。
一方、アフガニスタンで対テロ戦争に命をかける若者たちを誇りに思いながらも、
戸惑いを感じていた大学教授(ロバート・レッドフォード)がいた。
それぞれの思惑が一つに繋がろうとしていたとき、
何も知らずに戦場へと向かう若者たちの未来が、
大きな陰謀の渦に巻き込まれようとしていた――。私の感想としては、「良い」とか「悪い」ではなく
とても
「考えさせられる映画」でした。
戦争というものが遠くなった日本とは違い
今、この一瞬も、テロや戦争を肌で感じているアメリカ。
そのアメリカの中で、何を信じ、何を守り、何を犠牲にし
人は生きていくのか?
本当の強いものは何?正しいものとは何なのか?映画を見ながら、そんなことを考えました。
また、白人の学生が、学費の心配をすることなく
恵まれた環境の中で、遊びほうけているのに
黒人の学生は、どんなに努力をして高い学力を身につけても
奨学金の返済の心配のため、高い学位を捨てて
志願兵になる現実。
映画のラストが「えっ、ここで終わってしまうの??」
と思いましたが
あまりにもリアルに描いているので
ここまででいいのかなと思いました。
と、いうよりも、この後のことは
それぞれが考える必要があるのかもしれません。
好き嫌いが分かれる映画だと思いますが
私の心にはずっしりとくる映画でした。
ただ、一つだけとっても気になったのが
この「大いなる陰謀」という邦題。
原題は
「Lions for Lambs」獅子(勇敢な兵士たち)が
羊(彼らを利用する政治家)のために
犠牲となる皮肉を表しているという題で
映画の中にもこの話が出てきます。
それなのに、大いなる陰謀って・・・。
最後まで、ここがとっても気になった私でした。